PRPepperが観光案内!「Tourism×Tech」地方創生プロジェクトがスタート

2017年02月21日更新

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(株)宣伝会議主催「編集・ライター養成講座」を受講し、卒業制作で最優秀賞を受賞したことをきっかけに編集・ライティングの道へ。編集プロダクションにて街ネタ、グルメ、エンタメなど幅広いジャンルの情報誌編集を経てフリーライターに。現在は同世代の女...

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近年、旅行シーンにはインターネットが欠かせない。旅先を事前にリサーチし、旅行中もSNSなどで現地の様子をリアルタイムで発信できるため、絶景やおいしい食べ物、珍しいアクティビティなど、様々な情報が国内外問わず瞬く間に拡散する可能性がある。

こうした近年の旅行傾向を反映し、ソフトバンクグループ傘下のPSソリューションズ株式会社は、IT技術で地方の観光事業に貢献し、地方創生を目指す新たな取り組み「Tourism×Tech」地方創生プロジェクトを2月6日より開始し、同日に記者発表会を開催した。香川県土庄町長・三枝邦彦氏、豊島「食プロジェクト推進協議会」会長・山本彰治氏からの挨拶、PSソリューションズ株式会社取締役・植野正徳氏によるプレゼンテーションが行われ、お笑いコンビ・コロコロチキチキペッパーズの二人もゲストとして登場した。

 

■食とアートにあふれた豊かな島・豊島
PSソリューションズ株式会社が今回、地方創生に取り組むのは香川県小豆郡土庄町の豊島。岡山県と香川県に挟まれた瀬戸内海に位置する、人口約900人、全周約20kmの小さな島である。中でも見どころは、三枝氏、山本氏の両氏が口をそろえて絶賛したその眺望だ。四方に瀬戸内海の穏やかな海が広がり、島の中央に位置する檀山の展望台からは蒼々とした海が360度見渡せる。

 

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豊島は食とアートの島として近年人気が高まっている。

山本氏は「瀬戸内海の島々の中で唯一、自給自足ができる島」と話す。島から豊富に湧出する地下水を利用した稲作によって、主食である米が多く収穫できる。また明治初期には地中海からオリーブの木を移植し、日本で唯一根付かせることができたほどの温暖な土地で、オリーブをはじめ、みかんやレモンなど、温かな気候と日照時間の長さを活かした野菜や果物が豊富だ。農業だけでなく、酪農や漁業も盛んな食の宝庫である。

また瀬戸内海の島々で2010年から3年ごとに開催されている「瀬戸内国際芸術祭」の開催地の一つでもあり、現在は島内に17のアート作品が展示されている。この瀬戸内国際芸術祭をきっかけに旅行者が年々増加し、2016年には15万4,000人が豊島を訪れた。しかし、人手が少なく十分な案内ができない。同時に、この瀬戸内国際芸術祭期間中以外は旅行者が少ないという課題も抱えていた。

 

■Pepperを軸に人手不足と旅行者数の問題を解決
そうした課題の解決策としてPSソリューションズ株式会社から土庄町へ提案されたのが、「Tourism×Tech 地方創生プロジェクト」、通称「Tourtech(ツーテック)」である。2016年3月より開始されたパーソナルモビリティのレンタルサービス事業「瀬戸内カレン」でかねてより縁のあった豊島へ、日本オラクル株式会社、トランスコスモス株式会社の協力のもと、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」を観光案内係として設置することが決まった。

トランスコスモス株式会社が開発したPepperのロボアプリと、日本オラクル株式会社のオラクルソーシャルクラウドを連動させ、豊島を「知る」「楽しむ」「発信する」の3点を有機的に繋げるループをつくる。そして観光案内の人手を補い、旅行者を増加させることで豊島の観光産業への貢献を目指す。

豊島の家浦港に設置されたPepperは、港にやってきた旅行者の出迎え役だ。搭載されたタッチパネルに触れると「こんにちは! 豊島の観光案内係・Pepperです。観光案内しちゃいますよ。お気軽に声をかけてくださいね!」とフレンドリーに挨拶をしてくれる。

 

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「観光情報」ボタンをタッチすると、島の見どころやおすすめの食べ物などが紹介され、旅行者はその情報を参考に島内観光へ出発する。観光が終わり、港に戻ってくるとPepperが「お帰りなさい、どうでしたか?」と再び声をかけ、今回の観光に関するアンケートを取る。旅行者の生の声を収集・分析し、将来的には地域住民、自治体、地元企業と連携し、次の施策に活かしていくプラットフォームに発展させることが目的だ。

Pepperの額部分に搭載されたカメラを使って記念撮影ができ、インターネット上に投稿することもできる。こうして発信された情報から豊島の魅力を拡散し、新たな旅行者獲得に繋げていく。

 

■3ヶ国語対応で外国人旅行者を誘致
今回観光案内係に抜擢されたPepperは、日本語だけでなく英語・中国語にも対応し、3ヶ国語で案内できる。タブレット右上にタッチして言語を切り替えると、英語・中国語でそれぞれ挨拶し、日本語と同仕様の画面が映し出される。

 

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2016年に豊島を訪れた15万4,000人の内、半数以上が外国人旅行者だった。2020年までに増加する訪日外国人旅行者の消費金額は4.5兆円と予測される。この消費金額は都市圏よりも地方が圧倒的に伸びていて、植野氏は「急増する外国人旅行者の経済効果を取りこむことが地方創生の切り札になる」と語った。

訪日外国人旅行者の約30%が出発前に個人のブログをチェックして旅行先を決め、6割が日本滞在中にスマートフォンを使ったインターネットで観光情報を収集しているというデータがある。こうした傾向に合わせた多言語での情報発信が、今後の地方観光産業の要だ。

 

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植野氏は「日本全国の色々な所で、観光協会や自治体の方々がお困りだと思います。私どもはより多くの企業の方にこの『Tourtech』にご賛同いただき、地方観光産業に革命を起こしたいと考えております。ご期待いただければと思います」と述べた。

さらに同氏はこうした仕組みづくりに留まらず、今後は「コトづくり」にも挑戦すると発表した。その第一弾として「スポーツツーリズム×テクノロジー」をテーマに「豊島周回ハーフマラソン(仮)」が行われる予定で、こちらは詳細が決まり次第発表される予定だ。

■コロチキがあの特技で豊島を進化させる!?
会見の後半にはお笑いコンビ・コロコロチキチキペッパーズのナダルさんと西野さんが登壇し、トークショーがスタート。「ペッパー」の名前にちなんでゲスト出演したという二人は、Pepperをイメージした全身白の衣装で登場し、Pepperと共に豊島の特産品をPRすることに。まずPepperからは、オリーブを飼料に育ったヘルシーな牛・オリーブ牛と豊島みかんをアピール。

 

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次にコロコロチキチキペッパーズのナダルさんが、どんな言葉を言われても瞬時に進化させる特技「ナダルリバースエボリューション」を披露。「豊島」を「宝島」に、「オリーブ牛」を「バッファロー」に、「豊島みかん」を「豊島みかんジュース」に、「Pepper」を「エヴァンゲリオン」に次々と進化させ、会場の笑いを誘った。

 

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ナダルさんは「オリーブ牛がめちゃくちゃおいしそうなので、是非食べてみたいです」、西野さんは「きれいな海やオリーブ牛など、気になることがたくさんあったので、本当に行ってみたくなりました」とそれぞれコメント。Pepperがナダルさんの決め台詞「やっべぇぞ!」で会場を沸かせ、会見は和やかなムードで終了した。

 

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食、アート、絶景など見どころがそろい踏みの豊島は、最新のIT技術が加わり、新たな進化を遂げようとしている。Pepperの案内で楽しむ新しい観光スタイル「Tourtech」を体験しに、次の休みは豊島に足を運んでみてはいかがだろうか。

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